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★夏バテ牛を直腸検温で判別 富山県畜産試験場が研究発表 繁殖機能低下を防ぐ
県畜産試験場は、夏場における乳牛の繁殖機能低下の目安として、直腸で検温し、
体温が上がっている牛を「夏バテ牛」と判別、送風機を集中的に当てるなど個別に
対応すべきであると提案した。3日に富山市の県農業技術センターで開かれた
研究成果発表会で同試験場酪農肉牛課の沖村朋子主任研究員が報告したもので、
暑さのストレスから簡単に牛を守る方法として普及が期待される。
同試験場によると、牛の受胎率は年々低下しており、原因の一つとして、
暑さが繁殖に悪影響を与えていると考えられている。
沖村主任研究員が昨年、卵子の運動機能について調べたところ、
一般的に生殖器周辺の温度が四〇度以上になると、受胎率が低下することが予測された。
また、暑さ対策を十分に整えた牛舎で育てられていても、気温が三〇度前後になると、
膣内の温度が四〇度近くになる牛がいたことから、暑さに弱い「夏バテ牛」がいることも分かった。
沖村主任研究員によると、生殖器周辺と直腸の体温上昇には相関関係がある。
膣内の検温には特殊な温度計が必要だが、直腸は肛門から体温計を挿入し、
短時間で測定が可能であり、酪農家が日常的に行ってもいる。このことから、
直腸の検温で繁殖性が低下している「夏バテ牛」が見つけられるとしている。
沖村主任研究員は「暑熱対策をしても安心せず、直腸温の測定で赤信号を出す
牛を見つけてほしい」と述べ、無駄のない乳牛繁殖へ普及を呼び掛けた。
富山新聞 URLリンク(www.toyama.hokkoku.co.jp)