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巨額の税食らう官 閑古鳥駐車場に1000億円
東京都八王子市。ビルや店舗が並ぶ国道16号の地下に、巨大な空間が広がる。
全長約120メートル、鉄製の三段棚の間をリフトが自在に動き回り、乗用車を
おもちゃのように軽々と並べていく。
「すべてコンピューター制御。格納庫は26台の監視カメラがあり、人間は立ち入りも
できないです」。最新鋭のハイテク駐車場の性能に、所長(61)は胸を張った。
国土交通省が2003年に開業させた「八日町夢街道パーキング」。200台収容できるが、
本体の建設に62億円かかった。一台分が3100万円の計算だ。
しかし、06年度の入庫は一日平均でわずか160台ほど。料金は20分で100円。
一時間未満の利用が多く、年間収入は約3200万円と一日9万円にも満たない。
「建設費を料金で賄うならどうなりますか」。思わずそう聞くと、所長は「返済期間は無限大、
私はボランティアでやらないと」と冗談めかして答えた。
近くで駐車場を経営する男性(67)は「あきれてものが言えん。役人は懐が痛まないから
造ったのだろうが、民間はまねできないすごい施設だ。うちなんか従業員も雇えない
苦しい経営なのに…」と顔をしかめた。
(続く)
東京新聞
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