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使用済み携帯電話、「回収呼びかけ」販売店に義務づけへ
2008年03月02日00時06分
経済産業省は、使用済み携帯電話のリサイクルを徹底するため、顧客に回収を呼びかけるよう、
端末の販売店に義務づける。各種金属を豊富に含む携帯電話は「都市鉱山」とも呼ばれる。低迷する
回収率をてこ入れし、ハイテク製品に欠かせないレアメタル(希少金属)の確保に役立てる狙い。
資源有効利用促進法を改正し、早ければ来春の施行を目指す。
販売時に購入者に対して「有用な希少金属が豊富に含まれている」旨を説明し、買い替え時に
古い端末の回収を申し出たりすることを求める。端末メーカーにも再資源化の仕組みや店頭で
回収していることをカタログなどに明記するよう義務づける。違反すれば社名を公表したり、
50万円以下の罰金を科したりする。
レアメタルは薄型テレビやハイブリッド車など用途が広がる一方、中国の経済発展に伴う需要増で
価格が急騰している。携帯電話には1トン(1万2500台相当)当たりで金400グラム、
銀2300グラムのほか、レアメタルの一種で自動車触媒に使うパラジウムが100グラム、
添加剤のビスマス、DVD記録膜となるテルルなども含まれ、再資源化すれば有望な「鉱床」だ。
ただ、ここ数年、端末の高機能化に伴ってメールや写真などの保存用に手元に置く人が急増。
通信各社などでつくる「モバイル・リサイクル・ネットワーク」によると、回収実績は00年度の
1362万台から06年度は662万台に半減した。
経産省は罰則付きの説明義務を業界に課すことで消費者への呼びかけを徹底し、回収率低下に
歯止めをかけたい考えだ。
asahi.comビジネス
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画像:店内には回収ボックスが置かれるほか、個人情報保護のため使い終わった携帯電話に利用者の目前で
穴を開けて回収する手順もある=1日午後、都内で
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