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平戸署は二十八日、早朝ミサを狙い九州五県で教会荒らしを繰り返していたとして、
住所不定（本籍東京都）、無職の小山淳二容疑者（55）＝別の窃盗罪で起訴済み＝を
十八件の窃盗容疑で追送検した。分厚い教会ガイドブックを手に行脚していたという。
調べによると、小山容疑者は昨年十月から今年一月にかけて、本県をはじめ宮崎、
佐賀、福岡、鹿児島各県で、教会敷地内の住居など計十九カ所（起訴済み分含む）に
侵入し、現金計百七万円を盗んだ疑い。平戸市の修道院で現金一万円を盗んだとして
一月末に逮捕され、本県では、昨年十一月に長崎市の教会から現金五十万円を盗む
など計九件が発覚した。
いずれも、教会関係者が早朝ミサに出席する時間帯を見計らって、人けのなくなった
神父住居などに侵入する手口。教会近くのビニールハウスや納屋に潜み、ミサが始まる
のを待って盗みに入ったケースもあるという。
教会を狙った窃盗容疑で服役し、昨年十月に出所した後、同様の犯行を繰り返していた。
同署は各教会にミサ中の鍵掛けを呼び掛けている。
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