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「日教組(日本教職員組合)に会場を貸すことはけしからんと知らしめることが一つ
の目的。我々が迷惑だという理由で貸すのを断念したとしても、それはそれで結果が出
た」
これはある右翼幹部の言葉である。
東京のグランドプリンスホテル新高輪が日教組に教育研究集会の会場を貸すのを断っ
たことは、右翼団体の思うつぼだったのだ。街宣車で騒音をまきちらし、威圧的に走り
回れば、集会をつぶせるという悪い前例を残してしまった。
そうしたことをプリンスホテルはいくらかでも反省しているのかと思っていたのだが、
そうではなかった。ホテルの社長や親会社の社長が初めて会見し、「ホテル業として
の安心安全を考えることも道義的責任」と述べ、会場使用を断ったことの正当性を改め
て主張した。
会場を使わせよ、という裁判所の命令についても、プリンスホテルは「正しいとは思
っていない」と述べ、命令を無視したことの非を認めなかった。
(中略)
ホテルに影響があるにしても、悪いのは日教組の集会ではない。わがもの顔で走り回
る街宣車こそ、批判されるべきものだ。右翼の横暴に屈すれば、集会を開けるところが
ますます少なくなってしまう。それは健全な社会とはいえない。
(中略)
驚いたのは、集会参加の教師らの宿泊予約も取り消していたことだ。ホテル側は「会
場使用と一体」というが、風紀を乱す恐れがある場合などを除いて宿泊は拒否できない。
旅館業法違反の疑いが濃いと厚生労働相が述べたのも当然だ。
もしプリンスホテルが右翼の横暴に対して少しの勇気を見せたなら、広く社会の共感
を呼び、応援する市民や組織も出てくるだろう。それは健全な市民社会に勇気を与える
ことにもなるはずだ。
■ソース(朝日新聞)(中略部分はソースで)
URLリンク(www.asahi.com)