08/02/27 10:54:54 gyNDtEcR0
「八月」とか「山手線お○んこ大回転」とか「糞馬鹿!」とかより、
柳美里大先生の奥深い内面を鋭くえぐったミリ文学の神髄はこれ。
柳美里名づけえぬものに触れて
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11月 22日 土曜日 より抜粋
小学校3、4年のころから、図書館に行っては、法医学の本を棚から引き抜いていた。閲覧室には持っていかず、こっそり
と、踏み台の上に座り、息を詰めて死体の写真を見ていた。原爆の被害者の写真や、アウシュビッツの写真を見たのもそ
のころだ。知りたい、というか魅入られていた。幼稚園のころから、昆虫、鳥、ねずみ、猫をありとあらゆる方法で殺害し、
その衝動を抑え切れなくなっていた。最初は素手で、気が付くと腕を伸ばし首を捻っていた、ということが多かったが、その
うち母の裁縫箱のなかから針を、父の机の引出しのなかから登山ナイフやライターを盗み出して、より残忍な方法で殺した。
このように書いていても、書けないというか、書きたくないというか……さまざまなことが複雑に絡まっていて、その部分には
まだ踏み込んでいけない。でも踏み込まなければ、いつか、また、手を伸ばすような気がする……。
中学に入って、小動物に向けていた刃が自分に向かった……。
手放したわけではない。
消えたわけではない。
そういえば、インターネットで最初に検索した言葉は<死体>だった。