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★「プチ生活保護」のススメ
「生活保護110番」というサイトを個人的に主宰し、三千数百件の相談に対応してきた公務員が、
「生活保護vsワーキングプア」(PHP新書、税抜き720円)をこのほど出版した。本の中で
強調しているのは「プチ生活保護のススメ」だ。(アサヒ・コム編集部)
著者の大山典宏さん(33)は、埼玉県内の児童相談所で働く県職員。仕事とは別に、ネット上で
生活保護に関する相談を受け、仲間とともに3500件以上に対応してきた。
本では、北九州市で生活保護を打ち切られた男性が餓死した事件と、不正受給をする人が
なくならない事例を取り上げ、これらが「生活保護=負のイメージ」という印象を広めてしまい、
この制度を必要とする人を遠ざけてしまっていると指摘する。
大山さんは、生活に困れば若者でも受給でき、なるべく早く生活のめどを立てて保護が不要になる
状況を生み出す「プチ生活保護」が大切だ、と主張する。
現状では、若者が申請しても自立を促され、受給できないことが多い。本で紹介されている40代の
男性は、「役所はすべてを教えてはくれない。本やネットで勉強を」と語る。彼は失業して家賃を
滞納した末、住むところがなくなり生活保護を申請、大家や医師らの助言を得ながら、手続きを
進めた結果、受給が認められた。
失業という不可抗力のケースとは違う例も取り上げた。「不登校から引きこもりになり、親の支えを
失ったニート」や「出会い系サイトで知り合った男性と付き合い、妊娠した未婚の母」らにも
支給すべきか、と問題提起している。
生活保護法の条文に「自立を助長する」とあることから、「より多くの利用者に、より高い質の自立を
提供すること」が生活保護の目的だと考える大山さんは、困っている人を役所の窓口で追い返すより、
生活を立て直して納税をしてもらった方が、結果的に利益が大きいと説く。
>>2-5あたりに続く
URLリンク(book.asahi.com)