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海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船清徳丸の衝突事故で、あたごの見張り員が漁船の存在
に気づいた時間について防衛省が「2分前」から「12分前」に訂正した問題で、第3管区海上保安本
部の捜査が始まっていた19日夜、3管側に連絡しないまま、海上幕僚監部があたごの航海長から
話を聴いていたことがわかった。海上保安庁を所管する冬柴国土交通相は26日午前の閣議後会
見で「捜査権限がある私どもの了解を得てやるのが筋だ」と、不快感を示した。捜査妨害との批判が
出る可能性もある。
事情を聴かれた航海長は、衝突直前に交代した前任の当直士官。事故当時の当直士官は水雷
長だったこともわかった。
防衛省によると事故当日の19日午前10時、海保の聴取が始まる前に航海長をヘリで同省に呼
び事情を聴いた際には、海保に連絡をしていた。この時点では「衝突2分前の午前4時5分にあか
りに気づいた」という情報しかなく、海保にも伝えたという。
だが、同日午後4時すぎ、あたご乗組員から直接話を聴いていた護衛艦隊幕僚長から、「最初の
確認は午前3時55分」との報告を受けた。このためあたごに戻っていた航海長に、同午後11時か
ら20日午前2時47分まで電話で「12分前」で間違いないかなどを聞き直した際は、海保に連絡を
していなかったという。防衛省・海幕は「幕僚長の情報を確認した。新たに何かを聞いたわけでは
ない」としている。
19日午後5時50分には海保によるあたごへの家宅捜索が始まっており、捜査機関に連絡しな
いまま、捜査対象者から話を聴いたことになる。
海保からは21日午前11時に「乗組員への接触は控えてほしい」と要請があったという。
3管幹部は「事実ならば、捜査機関としては望ましくない」と話している。
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