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>>141
プーチン大統領のバチカン訪問、ローマ法王の東方教会訪問は、
東西ローマ帝国の継承者の合従連衡という意味合いを持つと思われる。
そして、コンスタンティノポリス総主教庁のバルトロメオス1世総主教が、
訪問中のオーストリアで「トルコでは少数派のキリスト教徒の権利が
損なわれている」と発言した事件は、1453年にトルコ人に滅ぼされて
滅亡した東ローマ帝国の文化的継承者が、かつての西ローマ帝国の
継承国家の本拠地に乗り込んで、迫害の事実を叫び戦争による報復
を訴えたに等しい。
第一次世界大戦直前と同様に、現在のバルカン半島は小さな引き金で
いつ大戦争が開始されてもおかしくない危機的情勢にあるように思われる。
395年に東西に分裂したローマ帝国は、断絶の期間を経て今やEUと
ロシア連邦という二つの継承国家として復活しつつある。西ローマ帝国の
宗教的中核であったローマ法王庁は健在である。唯一、異邦人トルコ
民族の弾圧下に苦しんでいるコンスタンティノポリス総主教庁は、これらの
組織と頻繁に接触するだけでなく、EUに乗り込んで弾圧を糾弾している。
これらの事実を総合して考えると、EUとロシア連邦が共同でトルコを攻撃し、
コンスタンチノープルを奪還してコンスタンティノポリス総主教庁を救うことを
現在計画しているのではないかと想像される。
そして、近い将来にロシア連邦もEUに加盟して、一六世紀ぶりにローマ
帝国が統一を迎えることが予想される。
ただし、一六世紀前とは異なり、その版図は南部の北アフリカと小アジア
の大部分を失い、その代わりに東方でカムチャッカや沿海州までの広大な
ロシア地域を含むものになると思われる。