08/02/22 10:51:18 0
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ウォールストリート・ジャーナルで、中国産原料を使って製造した米バクスター・インターナショ
ナル社の血液抗凝固剤(ヘパリンナトリウム)の使用で、患者350人以上に重篤な副作用
がでて、4人が死亡した、という報道があった。中国産原料との因果関係のあるなしは不明
で、まだなんともいえない。が、19日、中国外務省の劉建超報道官は初めて、この件につ
いて言及し、「米国側から通報をうけ、目下調査中」と説明した。「FDA(米食品薬品局)とは、
ずっと良好な協力関係にあり、具体的的協力方法などは、(カウンターパートの)国家品質
監督管理検疫検査総局に直接聞いてほしい」とコメントした。
昨年はパナマ咳止めシロップ中毒事件が発覚し、これはパナマ側にも罪が大きいということ
はすでに報道済みだが、また中国産医薬原料が問題なのか?という予断はどうしてもでて
くる。
(略)
食と薬の原産国として、世界中の人々の健康は中国の手にゆだねられている?!
ヘパリン、とは血を固まりにくくする薬。血栓症の治療とか、手術中、手術後、血を固まらない
ようにするために使用する。これは豚の腸の抽出化合物が薬効成分なんだそうだ。世界の豚
の半分を飼育している中国はこのヘパリン原料の主要輸出国でもあるそうだ。
(略)
もうひとつ例をあげるとペニシリン。中国はペニシリン工業塩という医薬原料の年間生産能力
が2007年で7万トンある。ちなみに世界の年間需要は5万トン前後だから、中国のそれは、
世界需要を遙かにうわまわる。つまり世界中で今使われているほとんどのペニシリンは中国
製。以前は、ペニシリン工業塩をインドで二次加工していたが、最近はすべての工程を中国
で行うようにかわってきている。
このほか、メタミゾール(鎮痛剤)、カフェイン、水溶性繊維とか、塩酸テトラサイクリン(抗生
物質)といった医薬の原料は、輸出量、輸出価格に変動はあるけれど、中国が主要輸出国
のひとつとなっている。(以下略)