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★道内都市部も救急体制に危機 医師不足で輪番制、窮地に
道内の都市部で医師不足を背景に救急医療体制が危機にひんしている。
函館や帯広では、夜間休日に重症患者を交代で受け入れる二次救急病院が
「輪番制」を維持できず、診療科によっては救急当番がない「空白日」が
生じかねない状況になっている。道は二次救急病院の負担軽減に向け、
地域の開業医が夜間休日診療を拡大するよう新年度予算で支援する方針だ。
「このままでは4月からの夜間救急に穴があく」。
18日夜、函館市内で開かれた地域の救急体制を協議する会合。
終了後、函館市医師会幹部は危機感をにじませた。
函館市を含む二市七町は、夜間休日に入院や手術が必要な重症患者を、
市内九病院が月1~10回の当番日を決め受け入れてきた。
しかし、今年に入って二病院が医師の退職などを理由に、救急当番の日数削減を決定。
会合では残り7病院が月4日程度となる削減分を穴埋めする案について協議したが、
負担が増える病院から慎重論が出され結論は持ち越した。
「当番を肩代わりすればパンクしかねない」。ある病院関係者は打ち明けた。
帯広でも輪番制を担ってきた市内三病院のうち、二病院で整形外科医が確保できない
事態になっている。4月以降、骨折などの重症患者に対応できない可能性があり、
他の病院に輪番に加わってもらうよう協議中だ。
「医師不足の上、都市部の病院に患者が集まる傾向が強く、札幌でさえ救急は綱渡り。
救急医療機関の減少も響いている」と北海道医師会の目黒順一常任理事は訴える。 (以下略)
北海道新聞 URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)