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★鳩山発言 これで法相が務まるか(2月16日)
町村信孝官房長官は「子供じゃないから」と言う。
だから、なおさらたちが悪い。国民の多くはそう思ったことだろう。
鳩山邦夫法相の口からまた問題発言が飛び出した。被告全員の無罪が確定している
鹿児島県の公選法違反事件について「冤罪と呼ぶべきではない」と語ったのだ。
警察捜査の違法性が指弾されたこの事件は、まだ記憶に新しい。
2003年4月の鹿児島県議選で立候補者を含む13人(公判中に1人死亡)が
買収と被買収の疑いをかけられて起訴された。
だが鹿児島地裁は「客観的証拠がない」として昨年2月、全員に無罪を言い渡し、
地検の控訴断念で判決が確定した。
冤罪とはふつう無実の罪を着せられることを言う。この事件が該当するのは当然だろう。
法相は後で真犯人が名乗り出てきた場合だけ冤罪と呼ぶのだという。
完全なぬれぎぬと分かるからとの理由だ。
これは事件で名誉と尊厳を傷つけられた元被告たちの気持ちを顧みない暴言というしかない。
元被告たちは事件はでっち上げだと主張し、冤罪どころか「警察の犯罪だ」と批判している。
判決も「長時間の強圧的、誘導的な取り調べで虚偽の自白を引き出した」と認定した。
任意聴取の際に家族の名前を書いた紙を踏ませる「踏み字」で精神的苦痛を与えたとして、
元警部補が特別公務員暴行陵虐罪にも問われている。
法相がなすべきは言葉の定義をもてあそぶことでなく、捜査側の責任を明確にし、
事件の再発防止策を確立することではないか。検察幹部の前で冤罪を否定するなど理解に苦しむ。
閣僚としての資質を疑わせる発言は過去にも繰り返されてきた。 (続く)
北海道新聞 URLリンク(www.hokkaido-np.co.jp)
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