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小田急電鉄は3月15日のダイヤ改定で、箱根登山鉄道の箱根湯本に直通する急行電車を全廃する、
と発表した。58年の歴史にピリオドが打たれる。
小田急と箱根登山鉄道は1950年に直通運転を始め、新宿と箱根湯本の間に、急行と特急ロマンスカーが
走り始めた。現在、急行は1時間あたり2~3本が直通運転をしている。設備が豪華だが予約と別料金が
必要な特急ロマンスカーとは異なり、気軽に観光地に行ける電車として、親しまれている。
それが今度の改定ですべて廃止されることになった。
理由の一つは、車両数の相違だ。小田急の急行電車は、通勤需要の増加に伴って車両数を増やし続け、
現在では基本的に10両編成。しかし、箱根登山線には6両編成までしか入れないため、急行電車は途中で
編成を分割し、一部の車両だけを直通としている。
車両によって行き先が違うのでは、お客様にわかりにくい。これをできるだけ解消したかった」(小田急電鉄広報部)
もう一つの理由は安全面だという。箱根登山線の風祭駅はホームが短く、6両編成の直通急行電車ははみでてしまう。
そのため、非常用のドアコックを乗務員が操作して手動でドアを開け、客の乗り降りをさせてきた。
「この操作は乗務員にも負担になるし、安全上も問題があると言われてきた」(同)
同駅は今年、バリアフリー化に合わせてホームを延ばし、4両編成なら停車できるようになった。そこで、直通急行
をやめ、4両編成の各駅停車を走らせることにしたという。
現在の直通急行は、ダイヤ改定以降、新宿―小田原間に区間を短縮し、分割や併合もなくなるという。
特急ロマンスカーの直通は今後も続く。
この改定では、東京メトロ千代田線との直通も始まり、北千住―箱根湯本間が結ばれる予定だ。
[朝日新聞]2008年02月15日
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小田急の名物でもある「分割案内」。
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