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だが、このような麻生氏の動きに各派領袖は神経をとがらせる。麻生政権が実現すれば、
各派でトップが交代するドミノ現象を招きかねないと映るからだ。
そうした中で、麻生氏は先月30日に中川秀直元幹事長、今月1日に町村信孝官房長官と相次いで会談。
24、25両日は森喜朗元首相、中川秀直氏らと訪韓し、李明博次期韓国大統領の就任式に出席することを決めた。
先の総裁選で「クーデター説」を流されて以来、疎遠となっていた町村派との関係修復は
「無用ないさかいは避けたい」と考えたからだ。
町村氏らも福田政権の安定には麻生氏の協力は不可欠と判断したようだ。
民主党との連携も視野に入れる。民主党の鳩山由紀夫幹事長らと超党派議連
「地方政府IT推進議連」の発足は、平沼氏の新党構想と相まって「保守勢力の再結集」による
政界再編を印象づけた。中央公論3月号に論文「安心を取り戻す麻生プラン」を寄稿し、
基礎年金の全額税制を提唱したのも「与野党協議の呼び水にしたい」との思いがにじむ。
ただ、麻生氏が率いる麻生派は18人の小所帯にすぎない。町村派、古賀派、
山崎派など大派閥が「麻生包囲網」構築に動けば、厳しい立場に追い込まれる。
麻生氏の旧友であり、「知恵袋」である久間章生元防衛相はこう評した。
「党内を見回しても総裁に不可欠な『華やかさ』があるのは麻生氏しか見あたらない。
彼にもう1つ必要なのは『しなやかさ』だな」(終)