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・日本の喫煙人口約2500万人、うち約7割がニコチン依存症の疑いありといわれる。
そんな、やめたくてもやめられない人にとって救世主ともいえる「飲む禁煙薬」が、
いよいよ今春にも日本に上陸する見通しだ。
まもなく処方薬として発売される禁煙治療薬「チャンピックス(一般名バレニクリン)」は
飲み薬。ニコチンは使わず、薬が脳細胞に直接作用してイライラを抑えてくれるという。
「補助薬と大きく違う特長は、禁煙中、仮に1、2本吸ってしまってもタバコがおいしく
ないこと」と説明するのは、発売元であるファイザー・クリニカル・リサーチ統括部
(神経疾患領域部)の石橋太郎クリニカルリーダー。
たばこを吸うと快感を覚えるのは、ニコチンが脳の神経細胞の受容体に働きかけて
ドーパミン(神経伝達物質)の放出を促すから。この薬を飲むと、その放出を40%
程度に抑えて禁断症状を軽減させる。ここまでは補助薬の作用と同じだが、大きく
異なるのは、たばこを吸ってもおいしいと感じなくなる点。これは、薬の成分が受容体と
結びついてニコチンの働きかけを事前にブロックしてしまうからだ。
「補助薬によるニコチンの補給は、血圧を上げるなど全身に作用してしまうことがあるが、
この薬は脳細胞の受容体だけしか作用しないので循環器などに持病をもつ人でも
使える」(石橋氏)と、使いやすいところも利点だ。
薬が日本発売となった場合、実際に病院で処方してもらうにはニコチン依存症と
診断され、本人の「やめたい」という強い意志が必要だ。飲み方は朝夕1日2錠、
禁煙開始1週間前から服用し、3カ月間が禁煙治療(保険適用)のワンクール。
臨床試験の成績では、最後の2週間にタバコをひとふかしもしなかった禁煙成功率は
65%と上々だ。
副作用として言われているのは吐き気、頭痛など。だが、米国食品医薬品局(FDA)に
よれば、この薬の服用者の自殺も報告されている。薬との因果関係ははっきりして
いないが、服用に際しては、専門医のカウンセリングを十分に受けることは大切。
これは、どの薬にも言えることだ。(一部略)
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