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155 水先案名無い人 [sage] Date:2007/08/12(日) 11:59:07 ID:turYjixD0
春秋(8/12)
若者の間でKYは「空気が読めない」の略。会議中に耳元でKYとささやいて「場の空気を読め」と助言したり、誰かをKYと名指しして
「空気の読めないやつ」とおとしたりするらしい。軽いノリの背後に、異端や異質を排除するいじめ感覚も見え隠れする。
▼数が読めないを略してKYというのはどうだろう。目に見えない空気を必死で読んだり、聞こえない声なき声に耳を澄ませたりするより、
民意の在りかを示す選挙結果の数を、きちんと読むのが政治の本道。安倍首相の耳元で「数を読め」「きちんと読め」とささやき、親身に忠告する人はいないのだろうか。
▼京都議定書の目標達成が危うい。温暖化ガスを減らす排出権取引にひたすら反対し続ける経済団体には、KYをダブルで進呈したい。
増えているといっても日本の家庭の排出量は、先進国で最低。数が多いのは産業とオフィス、すなわち企業の排出である。数字を読めば、努力が必要な分野は自明と言っていい。
▼これまでそっぽを向いていた米豪も参加して、世界の排出権取引市場は急拡大している。国際的な企業環境は様変わりという。そこを読めなくては、競争力も身につかない。
遅まきながら企業が参加しやすい制度を設け、世界と競いたい。環境を読み、数を読み、それで風を読む……。
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