08/02/12 18:29:47 0
(>>15のつづき)
―京田辺市の事件は08年1月の下旬に家庭裁判所の決定が出て、加害少女の処分が
決まりました。そのときの家裁の認定によると、斧を凶器に選んだのは、「興味を持っていた
ギロチンから連想した」からだそうです。
吉田 「ひぐらし」とは全然違いますよね。結局、なんでもいいんですよ。マスコミからすれば、
事件とアニメや漫画を結び付けたほうが話にオチを作りやすいので、そういうことをやるん
でしょうね。特にテレビ局は、ワイドショーで扇情的な報道をしておきながら、関連しそうな
作品は封印してしまうというのは矛盾があると思います。残念なのは、「ひぐらし」という
作品の質とかテーマ性を見ないで、因果関係も分からないうちに、あいまいな基準でフタを
してしまっていることです。
―京都や八戸の事件のとき、「罪と罰」を販売禁止しろという声は聞かなかったと思いますが、
アニメや漫画だと小説よりも簡単に規制の対象になってしまうのでしょうか?
吉田 近年では「アニメは世界に誇れる日本の文化だから振興しよう」という方針が政府など
からもたびたび発表されていますが、やっぱりアニメとか漫画とかいうものは、小説や実写
映画に比べると、まだ一段低く見られているんでしょうね。もちろん、ゲームやアニメとかの
コンテンツは昔から規制にさらされて生きているものなので、いろいろ規制がかかってくる
というのは分からないでもない。ただ、それが「いわれのない規制」になってしまってはよくない。
短絡的に事件とアニメを結びつけるのではなく、慎重に考えないといけない問題だと思います。
(>>18-25につづく)