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・昨年7月、北九州市小倉北区の自宅で、52歳の男性が死んでいるのが見つかった。
男性は、前年末から受けていた生活保護を、4月に打ち切られていた。日記に、福祉
事務所の対応への不満を書き残していた。「おにぎり食べたい」とも。
▼メディアや市民団体は、北九州市の“冷血”ぶりを一斉に非難した。その伝でいけば、
北海道滝川市の博愛精神と太っ腹を、たたえるべきなのか、否だ。生活保護の認定を
受けている元暴力団組員の男(42)と妻(37)に、介護タクシーで病院に通う費用として、
なんと2億円余を支給していた。
▼男はその金で、札幌市内の温泉付き高級マンションを借りたり、覚醒(かくせい)剤を
購入していたことがわかり、警察に逮捕されている。厚生労働省が実態調査を始めたが、
似たようなケースはまだまだ出てきそうだ。現に大阪府岸和田市でも、生活保護受給中の
無職男性に、病院通院の交通費として10カ月に約438万円を支払ったことがわかっている。
▼飛行機や新幹線で福岡や東京の病院に通っても、書類さえそろっていれば、「適正な
支出」なんだという。本当に困っている人が窓口で、門前払いされるのに、ヤクザや声の
大きい人が大手を振って利用している。
▼こんな「生活保護=悪」のイメージが定着してしまった、と社会福祉士の大山典宏さんは
嘆く(『生活保護Vsワーキングプア』PHP新書)。大山さんは、ボランティアでウェブサイト
「生活保護110番」を運営し、これまで3500件もの相談に応じてきた。
▼生活保護を「入りやすく、出やすい制度」に改革しないと、「近い将来、制度の破綻
(はたん)を招く」という。改革には大賛成だがその前に、相も変わらぬ役所の事なかれ
主義を、何とかしないと。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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