08/02/12 09:58:25 NmLfxCb3P
>>371
>日本では国宝級になると
南鮮なんかにくらべると、日本の文化財の防災体制は整備できているとは思うが、
「万全」には程遠いよ。
高野山や比叡山や東大寺や春日大社や日光の寺社のような広大な境内を持つ寺社なんかでは
警備区域の面積に比べたら警備員の数が圧倒的に足りていない。はっきりいって
「いないに等しい」と言っても過言じゃない。
日光や東大寺クラスでも夜間の警備員の人数は数人程度。あの広大な面積に数人なんて
ほとんど申し訳程度の有人警備と言える。
もちろん監視カメラなんかも装備されているけど、なんせ美観を大切にしなきゃいけない
区域なのでやたらと無骨なカメラを設置するわけにもいかないのが悩みの種。
>基本的に中には人が入れない
東大寺の大仏殿だって姫路城だって名だたる国宝建築の多くは、観光客が立ちいれるよ。
>地元消防署と定期に訓練している
消防署だけではなく、初期消火のために地元の消防団が防災体制の一翼を担っていたのだが、
最近は消防団員の高齢化と若者の不参加で、ほとんど機能していない消防団が増えているとか。
一番懸念されているのは、重要建造物からの直接出火ではなく山火事。
山火事が発生すると、長時間に渡って火にさらされるため、現在の消火設備では防火用水の水が
足りなくなってしまう可能性が高い。
特に山林に隣接している文化財の山火事からの保護については、万全とは言いがたい状態。