08/02/09 20:51:14 0
(>>1からのつずき)
「山川は『薔薇族』創刊の5年後に、突然原稿を持参して現れた青年でした。不思議なことに、
本名も住所も連絡先も教えない。スタッフからは大ブーイングで、16ページのストーリーで
30本くらい載せたところで打ち切っちゃった。掲載が終わっても原稿料を払っていたけど、
いつの間にか消息不明になっちゃったよ」
山川氏が音信不通になってから、すでに25年が経過。「生きていれば、おそらく50歳は超えて
いるのでは」(伊藤氏)。現代によみがえった理由については、「彼の作品は、すべて妄想。
この世界でも現実離れしたストーリー展開が、見る人にウケるのでしょう」
一昨年発刊された山川作品の復刻版「ウホッ!!いい男たち」(ブッキング)は、4800円の
高額にもかかわらず、初版1000部を完売。2版400部も完売し、3版も完売間近という。
また、『薔薇族』の経営に失敗した伊藤氏が銀行に自宅を差し押さえられた際、倉庫の片隅から、
山川氏の未発表作品4点が発掘された。それらは、3度目の復刊を果たした『薔薇族』に掲載され、
今春号に最後の4作目が掲載される予定だ。
山川氏の消息について、伊藤氏は悲観的だ。「残念だけど(取材は)無理だね。
すでにこの世を去っていると思うよ」
(をはり)