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釧路工高一年の中山真君（１６）＝釧路市芦野＝が大相撲の八角部屋に
入門することになった。春場所での初土俵に向け、十一日に上京する中山君は
「今の横綱は外国人なので、自分が日本人横綱になれるよう頑張りたい」と
意欲を燃やしている。
角界入りはとんとん拍子で決まった。一月下旬、母親と角煮を買いに釧路市内
の居酒屋を訪れた際、店主で元力士の坂本清治さん（４５）に体格を見込まれ
「相撲をやらないか」と声を掛けられた。
「格闘技が好きだったし、体を動かしたかった」とすぐに角界入りを決意。坂本
さんが九重部屋時代の弟弟子にあたる八角親方（元横綱北勝海、十勝管内
広尾町出身）に連絡を入れ、今月二日には親方自身が釧路を訪れ、入門が決まった。
時津風部屋の力士急死事件が大きく報道されている渦中だが「気にはならなかった」
ときっぱり。身長一七七センチ、体重一○五キロ。小学二年で柔道を始め、中学
時代は釧根地区予選で２位に入るなど格闘技経験も十分だ。
坂本さんは「見た瞬間これはいけると思った。釧路は景気が悪いし、最近市内から
相撲取りが出てないので頑張ってほしい」と期待する。坂本さんの中学時代の後輩で
大鵬部屋の元力士だった三品正範さん（４５）＝釧路市＝も「ただでさえ厳しい世界。
全国的なニュースが流れる中、真っ向から挑む根性がすばらしい」とエールを送る。
八日に級友にあいさつを終え、十一日に旅立つ中山君は「親に甘えた生活を
してばかりはいられない。今はワクワク、ドキドキという気持ちです」と笑顔で話した。
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