08/02/08 20:37:58 0
エジプト沖で1日に発生した海底ケーブル損傷により中東や南アジアでインターネットの接続障害が発生している問題では、
損傷した計5本のケーブルのうち1本は廃船の錨によるものと判明した。
しかし、残り4本の損傷原因は不明のままで、テロリスト説から米国陰謀説まで様々な憶測を呼んでいる。
インドのフラッグ・テレコム(Flag telecom)は、アラブ首長国連邦(UAE)とオマーンをつなぐ海底ケーブルの損傷は、
乗り捨てられた船の錨が原因だったと発表。悪天候の中、現在も修復作業を続行中で、
回線は10日までに復旧する見通しだという。
また、エジプト沿岸の地中海沖の海底ケーブル2本のうち、
欧州-アジア間を繋ぐ1本の修復作業についても10日までに完了するとしたが、損傷の原因については明らかにしていない。
このほか、カタール・テレコム(Qtel)によると、カタールとUAEを結ぶ海底ケーブルについては、損傷がかなり激しいという。
■従来通説では説明できず
これまでの報道では、海底ケーブル損傷の原因は、悪天候で通常の航路を外れた船舶によるものとされてきた。
しかし、陸地に設置された海底ケーブルの海域を監視するカメラ映像には、
損傷発生時に現場海域を航行する船舶が映っていないことから、
エジプト当局は、ケーブル損傷は船舶によるものとの説を否定している。
カタール政府通信部局のHessa al-Jaber氏は、ケーブルが意図的に傷つけられた可能性は低いとする声明を発表した。
■原因めぐり深まる謎、米国陰謀説も浮上
中東地域では、同時期に海底ケーブルが5本も損傷するような事態は前代未聞。
偶発事故か、それとも悪質な行為によるものなのか、損傷の原因について現地では様々な憶測が浮上している。
この地域での海底ケーブルの損傷はこれまでは皆無だった。
ブロガーの間では、数日間で5本のケーブルが損傷するなど偶然にしてはできすぎており、
故意に行われたものだとの説が有力視されているようだ。
中には、イランを敵視する米国がイランのインターネット回線の切断を狙ったとする米国陰謀説や、
テロリストが操縦する小型潜水艦説、戦闘用に軍事訓練されたイルカ説などもブログ上で飛び交っている。
AFP
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