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・中国の食事情とともに関心が高まっているのが、開幕まで半年に迫った北京五輪。
世紀の祭典に向けて大国、中国はどう変わっているのだろうか。【司会・金子秀敏専門編集委員】
金子 五輪とともに今年は改革開放30年でもあります。
莫 私から見れば中国では五輪よりも改革開放30年の方が重要というほど意味があります。
日本のメディアも中国の指導者も五輪を成長の頂点ととらえていますが、これまで中国は
開発のためにすべてを犠牲にし、格差、環境問題などの社会矛盾が拡大しました。
ここに来てターニングポイントを迎えたわけです。
これからはたぶん、政府はより国民の顔色をうかがいながらことを運び、延ばし延ばしにして
きた政治改革も日程に乗せるでしょう。「権利を守る」という意味の「維権」という言葉が今日の
中国国民の心情を代表しているでしょう。
金子 心配なのが反日感情。スポーツとナショナリズムが結びつくことは?
亜洲奈 最近、10都市を旅行して感じたのは、うわさに聞くほど反日感情は悪くない。
それどころか行く先々で助けられました。時々ネット上で反日運動とか嫌日運動とかが起き
ますが、それはネットの闇のようなもの。実際はそう悪いことにはならないと信じています。
富坂 以前に比べると、反日は流行ではなくなっています。ただ何が原因でスイッチが入るかは
分からない。日本側が挑発することや、中国側で盛り上がることもある。でも政府は絶対
抑えるという姿勢を示しています。
莫 スイッチが入る恐れや土壌はまだ残っている。もっと時間をかけて信頼関係を築いて
いかなければならないでしょう。以前、日本の女性選手たちが中国の観衆に「応援者の
皆さん、ありがとう」と言いました。そういうのが本当は効果的なんです。
富坂 上海でも最近、「南京大虐殺の歴史を見直す」という論文も出ました。反日の感情も
底流にはあるけれど、一方で、そうでない人たちがものを言いやすい環境が生まれている
とも思います。(>>2-10につづく)
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