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対馬市で昨年十二月、韓国人が集団で不正出国しようとした事件で、入管難民法違反
ほう助の罪に問われた韓国籍で福岡市博多区の会社員、丁建亨被告（41）の初公判が
五日、長崎地裁厳原支部（平山馨裁判官）であり、検察側は、丁被告らがこの事件とは
別に一昨年七月、韓国人二十数人を対馬から船で密出入国させていたことを明らかにした。
起訴状によると、丁被告は昨年十二月一日、韓国人男女八人を対馬市まで運び、一時
待機する民宿を探すなど不法出国計画を手助け。検察側は「報酬二十万円が目的。
一昨年夏にも密出入国を手伝い、また企てたのは悪質」として、懲役六月と罰金十五万円
を求刑した。判決は二十六日。
検察側の冒頭陳述などによると、丁被告は韓国・済州島のホテルに就職し、福岡市内に
転勤。日本人ツアー客を募集する仕事をしていた。二〇〇六年七月、密航ブローカー二人
と共謀。韓国人十数人を福岡から対馬市峰町木坂の漁港まで運び、韓国から来た高速船
に乗せて不法出国させる一方、この船で来た韓国人約十人を不法入国させる手助けを
し、報酬約三十万円を得たという。
対馬市では〇六年七月、別の日韓の男女八人が集団密出国しようとして摘発された。
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