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・「不正」を追及する姿勢が売り物のテレビ朝日「報道ステーション」だが、矛先が自身に向けられると
「おとぼけ」まで繰り出すらしい。マクドナルド店舗「調理日偽装」報道問題で、テレ朝が、BPO放送
倫理検証委員会に、「おとぼけ」珍回答をしたとして「極めて不適切」と痛烈に批判された。
「調理日偽装」報道について、BPO放送倫理検証委員会は2月4日、「安易な短絡的映像至上主義に
よる演出は慎重さに欠ける」とする意見書を同局に提出した。
この日の放送は、マクドナルドの制服を着て店長代理のバッジをつけた人物が「直営店でも商品の
調理日改ざんが行われていた」と「証言」するという内容だった。しかし、この番組終了後、マクドナルド
店舗の制服がモデルチェンジされたにもかかわらず、以前の制服を着た人物がインタビューに
応じていたことから、「内部告発」の事実性に疑問の声が上がっていた。
「報道ステーション」は2007年12月7日の放送で、証言は番組関係者で、かつてマクドナルド店長代理を
務めていた人物によるもので、証言の事実性については「今も変わらない」とした。
古館キャスターは番組の中で、「これは間違ったやり方です。申し訳ありません。視聴者の皆様方に
混乱と誤解を与えるものでありました。今この番組が頂いている信頼というものを失わないためにも、
敢えて報道ステーションはそのことを報告させていただきました」と釈明している。
テレビ朝日はBPOに対して、「担当したスタッフは、この証言者が過去にマクドナルドで働いていた
ことを視聴者にわかりやすく表現したかったと申しています」と説明しながらも「視聴者に混乱と誤解を
与える不適切な表現方法でした」と非を認めている。
しかし古館キャスターの「敢えて報告」発言について質問されると、テレ朝は「おとぼけ」回答を繰り返した。
まず、放送の趣旨について「『謝罪(お詫び)』『訂正』『報告』のいずれなのか」というBPOの問いに対し、
テレ朝は「謝罪」と回答。「敢えて報告した」発言の「あえて」の意味を問われると、「『包み隠さず自ら
進んで不適切な表現方法を認めてオープンにする』という意味で使用」と答えている。(>>2-10につづく)
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