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主かばい盲導犬事故死 運転手らに中部協会が賠償請求
目の不自由なお年寄りをかばって、トラックにはねられ交通事故で死んだ盲導犬を無償で
貸与していた中部盲導犬協会(名古屋市港区)が、高知県のトラック運転手とその建築・
運送会社を相手取り、約540万円の損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こした。
訴状などによると、二005年9月26日午前10時ごろ、静岡県吉田町の信号交差点で、
横断歩道を渡っていた視覚障害の男性(72)と盲導犬「サフィー」(メス6歳、ラブラドルレトリバー)
が右折してきた大型トラックにはねられた。男性の前にサフィーが立ちはだかったため、
トラックはサフィーをはね飛ばし、その後男性をひいた。サフィーが緩衝材のような役割を
したせいか、男性は頭などを強く打つ全治2カ月の重傷を負ったものの、命に別条はなかった。
サフィーは即死した。
中部盲導犬協会は、サフィーを訓練した2000年当時、サフィーを含む10頭の育成費用は
年間で人件費、飼育費、訓練費などで総額約3880万円だったため、サフィーを失った
損害として1頭当たり約388万円かかったと算定。さらに慰謝料100万円などを合算し
約540万円を請求することにした。
訴訟前の交渉では、運転手と会社らは「子犬価格は10万円」などとして、約20万円の
支払いを提示していた。
中部盲導犬協会は「盲導犬を育成するのには、長い時間と労力、費用がかかる」と指摘。
「『盲導犬サーブ』のように、視覚障害者に寄り添う盲導犬は人間の身体の一部であることを
理解してほしい」と話している。
運送会社の社長は「弁護士に一任しているので、コメントできない」としている。
ソース
URLリンク(www.chunichi.co.jp)