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<理系新卒欲しい!! 団塊の技継承へ争奪過熱>
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2009年春に卒業する学生の就職活動が本番を迎え、理系の人材争奪が熱を帯びている。
売り手市場の就職戦線を反映し、技術力をアピールしようと、リクルーターを大幅に増やす
大手メーカーが目立つ。一方、大手企業の採用増のあおりを受ける中小企業を支えようと、
親を巻き込み、地域ぐるみで人材を囲い込む動きもある。
企業が理系の人材を求めているのは、団塊世代の定年退職に伴う技術の継承などが背景
にある。
ダイキン工業は「頭数でなく、優秀な人材が欲しい」(十河政則・取締役専務執行役員)と、
リクルーターを前年の2倍の200人に増やした。さらに広告会社と組み、半年かけてテレ
ビCMなどを使うイメージ戦略を練る。
オムロンは3月末、理系学生向けに「ものづくり生産セミナー」を初めて開く予定だ。工場を
見学してもらい、「技術力の高さを見せつける」(同社)。リクルーターも100人増の220人
にする。
(略)
大手に優秀な人材を奪われかねないと、中小企業は危機感を強める。
(略)
少子化や理科離れで、ものづくりにかかわる人材をどう育てるかは、教育、経済界を含めた
課題だ。
経済産業省と文部科学省が協力して、地元メーカーの経営者が高校生らに仕事の面白さ
を語るなどの取り組みを始めた。しかし「子供のころからのキャリア教育が必要で、中小企
業の技術伝承の断絶を防ぐには遅すぎた」(大阪府)との声もある。白川功・兵庫県立大
教授(大阪大名誉教授)は「教育現場の意識改革はもちろんだが、企業は技術者を能力
別に処遇するなど、努力が報われる仕組みを整えることが理系人材の増加につながる」と
指摘している。