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大統領選に端を発した民族衝突で多数の死者が出ているケニア。同国西部の小さな町
ンジョロ(Njoro)では、住民が協力して弓矢で自衛している。
町内の木製の門構えのほこりっぽい敷地では、男性6人が腰掛けて一心に矢を削っていた。
男性たちは刀を研ぎ、弓を組み立てながら、戦いの準備をしているところだと話した。
「ひと月前に村が襲撃されて以来、矢を作っている」と話すのはシルベスター(Sylvester)
さん(24)。あたりには鏃(やじり)になる鉄くぎをハンマーで叩く大きな音が響く。「自衛の
ためなんだ」
ンジョロは前年12月の大統領選をきっかけに激しい民族衝突の起きたリフトバレー(Rift
Valley)州ナクル(Nakuru)郊外にある小さな町で、明確な境界線によって対立する民族が
隔てられている。
シルベスターさんは、ムワイ・キバキ(Mwai Kibaki)大統領と同じキクユ(Kikuyu)人の出身。
キクユ人は、ルオ(Luo)人やカレンジン(Kalenjin)人などと対立している。
ケニア国内では、なたや弓矢などの武器が使用された激しい衝突によって、これまでに
数百人が死亡した。リフトバレー州の病院関係者によると、弓矢による死者が次第に増えて
おり、毒矢が頭部や胸部に残っているケースもあるという。
(中略)
ンジョロのサミュエルさん(25)は出来上がった矢の束を手に「カレンジン人がいつなんどき
やってくるか分からない。油断しているところを捕まれば殺されるだろう」と語った。
戦闘に加わらない女性や女児は、弓矢を作る材料の調達を助ける。地元の指導者たちは
秘密の弓矢工場が複数あることを承知しているが、警察には隠している。10人1組で構成
される5つの集団が町のあちこちに散らばって弓矢を作っているという。
リフトバレー州の警察署長は、弓矢が人に対する武器として使用され始めたのは
「まったく予想外だった」と話す。「今回の衝突以前には、弓矢は狩猟などの活動に使われる
のが主で、こうした攻撃には使われなかった。非常に誤った使い方だし、これまでにはなかった
ことだ」
ソース(AFP BB News) ※ソース元に写真あり
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