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常連客やスキー場従業員7人が行方を絶った広島県・国設恐羅漢スキー場の遭難事故。
4日は朝から、ハンドスピーカーを手にした捜索隊が7人を探したが、
結局、見つからぬまま捜索は打ち切られた。捜索は、氷点下になる冷気と降り続く雪に阻まれる。
「早く天候が回復してほしい」。スキー場では7人に見えるよう、照明を灯し続けて帰還を待っている。
捜索は、4日早朝からスタート。県警や地元消防団員ら約90人が、かんじきを履き、
スキースティックを手にするなどして、次々リフトに乗り込んで山頂に向かった。
午前中の捜索では、恐羅漢山頂の南方で、人の足跡と思われるくぼみを数個発見。
比較的新しいもので、ほかにこの付近に立ち入った人もいないとみられることから、
そこから南に延びる登山道を南下しながら重点的に捜索が続けられた。
登山道の左右の斜面をハンドスピーカーなどで呼びかけながら捜索。
だが、山頂付近はしばしば濃い霧が立ちこめ、降雪も止まらない。
視界はひどく悪く、ときおり、強くなった吹雪が横殴りに吹きつけてハンドスピーカーの声もかき消す。
登山道の端まで捜索を行ったが、7人の発見はできないまま、この日の捜索は午後5時半に打ち切られた。
5日朝から自衛隊員を含め400人を超える態勢で捜索を再開する予定だ。
県警などによると、7人はいずれもスノボ歴10年以上。関係者によると、レベルが高いためか、
コースを外れて滑ることもあったらしい。
3日は天候が午後4時前後から荒れ出したといい、雪で足跡が隠れ、方角を見失ったのではないか-
という見方もでている。
捜索本部が置かれたスキー場のゲストハウスでは、
松原靖男さん(34)の叔父に当たる看護師、神田成之さん(53)=山口県周南市=が
「警察から未明に連絡を受けた。携帯は何度もかけたがつながらない。
毎週、休みのたびにゲレンデに行くほどスノボ好きで、活発な性格だが…」と無事を祈っていた。
産経
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