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栃木県都賀(つが)町のイチゴ農園「長苺(ちょうぼ)園」が昨年12月、「不作で
仕事がなくなった」との理由で中国人実習生5人を解雇し無りやり帰国させようとした
ところ、「栃園(とちえん)会事業協同組合」(江田一之理事長)に加入する長苺園な
どイチゴ農家7軒(都賀、芳賀(はが)、二宮の3町)の実習生計15人が逃げ出し、
逆に、過去3年の未払い賃金として計約5225万円分の支払いを求めるトラブルにな
っている。
関係者の話を総合すると、15人は中国山東省と黒竜江省出身の男性で、05年春に
農業研修生として来日。1年の研修後、今春までの2年の予定で農家7軒で働いていた。
昨年12月9日、長苺園が「不作」を理由に勤務する5人に解雇を通知。警備員も同
行させバスで成田空港まで連れて行き帰国させようとしてもみ合いになった。
5人は外国人研修・技能実習生の支援をしている全統一労働組合(東京都台東区)に
連絡して保護され、この日のうちに他の6農園の10人も合流した。
各農園は同県の最低賃金(約670円)を下回る時給500円の残業代しか払ってお
らず、労組側は未払い賃金の返還とともに、5人の解雇撤回を求めている。長苺園は強
制帰国について「行き過ぎがあった」と認めたが、「解雇は不当ではない」と反論。各
農園は未払い賃金については減額を要求し、交渉が難航している。
江田栃園会理事長は「優秀な実習生なら帰す必要はない」と、勤務態度がふまじめだ
ったことを示唆する。一方、実習生の一人で黒竜江省ハルビン出身の張利民さん(34)
は「奴隷のように扱われ、見下されている気がずっとしていた」と不満を訴えている。
(後略)
■ソース(毎日新聞)【外国人就労問題取材班】(後略部分はソースで)
URLリンク(mainichi.jp)
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