08/01/28 18:31:12 0
★酔狂ですが…:覚えがあります /大分
・高校生の喫煙は、もちろんご法度である。しかし思春期は大人の世界をのぞこうと
背伸びをする時期でもある。私も腕時計や万年筆を親にせがんだ。時効だから白状
するが、ピンク映画街もうろついた。足が震えて入場できなかったけれども。
長距離走者の端くれ、肺を痛める喫煙は慎んだが、悪友の気持ちはわかった。
タバコこそ大人の象徴。コーンパイプのマッカーサー、葉巻の吉田茂、威厳が
ありましたナア。裕次郎も小林旭も、粋に紫煙をくゆらせていた。あれがアメ玉
だったらと考えてご覧なさい。GHQや保守党は人心をつかめたか。浅丘ルリ子サンも
笹森礼子サンも、よろめきますまいよ。
私事ながら、愚息が高校生のころ、自室ではばかることなく友人とプカプカやっていた。
未成年の分際で何事か。友人が帰るや否やしかりつけたが、まア、背伸びをしたいのだろう。
「吸いたかったら隠れて吸え。それも性根を入れて吸え」と翌日、一番強い銘柄を1カートン、
放り入れてやったら、封も切らずにキッパリやめた。高飛車に怒鳴りつけ人前で恥を
かかせていたら、どうなっていたことやら。
部員の喫煙で日本高野連から厳重注意処分を受けた明豊高校野球部が、センバツ出場を
認められた。喫煙を大きく特報した地元紙は、出場を伝える記事に「示しがつかない」という
街の声を滑り込ませていた。しかし、いじめやしごきとは悪質さが異なろう。背伸びをした
ばかりに連帯責任で出場停止、仲間を泣かせてしまったら、その子は一生、重荷を背負う。
まだまだ成長途上の高校生だ。過ちも犯すだろう。断罪ではなく諄々(じゅんじゅん)と諭し、
立ち直りの機会を与えるのが教育ではないのか。そもそも思春期、大人の世界に
心惑わされなかった聖人君子がどれだけいるか。
いえいえ、決して喫煙を、推奨しているわけではありません。<大分支局長・藤井和人>
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