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都心一等地 無断で売買 永田町・国会議事堂目の前
国会議事堂に近接した東京・永田町の超一等地にある約870平方メートルの土地が
2005年、持ち主の知らぬ間に所有権が移転され、転売されていたことが分かった。
関係者によると、売却代金約30億円の行方が分からなくなっているという。転売には
持ち主の息子が関与していたが、所有権の移転から1年ほどで病死。元地主の男性
側は「息子に群がった詐欺集団がいるはず」と警視庁に相談している。
この土地は、千代田区永田町2丁目にある宅地。国会議事堂や首相官邸に近く、
国会議員事務所などが入るビルが隣接している。
関係者の話や登記簿によると、土地はもともと現在100歳の資産家の男性が所有。
ところが、2005年二月、男性に無断で土地と住宅の所有権が、都内の別の場所に
住んでいた元証券マンの息子に贈与された形で移転。その5カ月後に渋谷区の不動産
会社に、さらに半月後には、東証二部上場の建設・不動産会社「スルガコーポレーション」
（横浜市）に転売された。
無断での所有権移転は、スルガ社が男性側に住居の立ち退きを求めた際に発覚。
男性側が所有権を主張して同12月、双方が「真正な登記名義の回復」で合意。
男性側は所有権が戻ったのを確認し、あらためてスルガ社と売買契約を交わし、
所有権は同社に移った。
（>>2以降に続く）
写真 無断で所有権移転されていた土地（点線囲み）。上端は国会議事堂
URLﾘﾝｸ(www.tokyo-np.co.jp)
東京新聞 2008年1月28日
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