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★消された「ミスター年金」発言
●どこが「不適切」?
まるで戦前の言論封殺だ。衆院厚生労働委員会の茂木敏充委員長(自民、栃木5区)
が、理事会の合意や発言者の了解もないまま、職権で勝手に議事録の発言を一部削除し
ていたというのだ。
削除されたのは、「ミスター年金」こと民主党の長妻昭議員の発言。長妻氏は昨年10
月24日の厚労委で年金記録問題について追及。舛添厚労相に対し「与党というのは、一
度でも不祥事を追及したことがあるんですか、政府の」と発言した。
この発言は、当初の速記録には載っていたが、茂木委員長が「不適切」と、今年1月
15日に議事録から削除させたという。実際、各議員に配布された「第168回衆院厚生労
働委員会議録」では、長妻氏の発言の一部が「―」と棒線で消され、逆に目立っちゃ
っている。
●厚労委員長が無断で削除
当の長妻氏は「言論を戦わせる国会で、理事会も本人の了解もなく言論を削除するな
んて前代未聞でしょう。こんなことがまかり通っていいのか」とカンカンだ。18日付で
、茂木委員長に対して抗議文を送った。
そもそも、どこが「不適切」なのかもよく分からない。ちなみに、88年2月の衆院予
算委員会で、自民党の浜田幸一委員長(当時)が発言した「殺人者である○○君」なる
くだりは、そのまま議事録に残されている。
今回のように勝手に削除された例は、衆院では過去、社民党の今川正美議員(当時)
の「自民党政治につきものの利権政治」(02年11月)など3件ぐらいしか見当たらない
。だから永田町では、「ミスター年金に対する自民党の嫌がらせじゃないの」なんてう
がった見方も出ている。
茂木委員長は、新聞記者出身。言論の大切さはよくご存じのハズだが、取材を申し込
んでも回答はなかった。
【2008年1月25日掲載記事】
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