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★医師不足 大阪・兵庫は内科医も手薄 産経新聞調査
医師不足問題を中心に地域医療について産経新聞は近畿、北陸、中国、四国地方の
府県単位の18医師会に調査を実施した。診療科別の医師不足で最も深刻なのは
「産科」などとあげた医師会が大半だった。しかし、大阪府や兵庫県では「内科」の
不足感が最も強く、診療科の細分化で全般を診る総合的な内科医が少ないという
新たな課題が浮かび上がった。
調査では、医師が足りない診療科について深刻度順に5科を回答してもらったところ、(中略)
一方、大阪府や兵庫県では「内科医」の不足感を深刻度第1位に回答。
大阪府医師会の酒井英雄副会長は「内科でも消化器内科、循環器内科など多くの科があるが、
内科一般を診る医師が少なくなった。専門化が進むと医師が分散され、全体としては手薄になる」とした。
また、三上裕司理事は「産科、小児科だけでなく生死にかかわる内臓関係の科目は敬遠され、
過重労働は深刻な問題となっている」と話した。
両府県のほか、「内科」や「内科循環器科」を5位以内にあげたのは京都、和歌山、岡山、広島で、
医師数が枯渇する産科医療などの疲弊のかげで、最も身近な「内科」にも危機が忍び寄っていることがわかった。
内科医不足は大阪などで内科一般医が減っているとみられるが、病院勤務医の過重労働を訴える声も
多く寄せられ、医療機関で最初に患部を判断し専門的な診療科を指示する初診診療が空洞化することも懸念。
さらに、内科一般医の逼迫(ひっぱく)は、過疎地の医療などに大きな影響を及ぼすとみられる。
このほか、深刻度順で「麻酔科」の医師不足を石川が第2位にあげ、広島や高知など8県が第3位に回答。
「救急科」を5位以内にあげる医師会も目立ち、「産科」や「小児科」に続き深刻になっていることが判明。
広島県医師会の碓井静照会長は救急医療で「麻酔医や救急医が不足しているときは対応できない」とし、
麻酔、救急医に充足感がない状態が救急病院の患者受け入れ拒否に絡んで今後、課題となりそうだ。
また、看護師不足についても回答を求めたが、全医師会が「不安を感じる」とした。
産經新聞(抜粋) URLリンク(www.sankei-kansai.com)