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MSFは毎年、メディアの関心の外側で、
出口の見えない危機にとらわれ続ける人びとの窮状を訴えることを目的として、
年間を通じて世界で最も注目を浴びず、
報道されることの少なかった人道的危機ワースト10のリスト「10の最も報じられなかった人道的危機」
を発表している。10回目となる今年のリストには、中央アフリカ共和国(CAR)、ソマリア、スリランカ、
コロンビア、ミャンマー、コンゴ民主共和国(DRC)などにおける人びとの窮状や、
結核や子どもの栄養失調がもたらす犠牲などが含まれている。
アメリカのテレビ報道を分析調査するオンラインジャーナル「The Tyndall Report」の発行者である
アンドリュー・ティンドルによれば、MSFが2007年のリストで取り上げた国・地域や背景が、
アメリカ3大テレビネットワークの毎晩のニュース番組で取り上げられた時間は、
2007年1月から11月までを合計しても、わずか18分間であったという。
この18分間には、メディアの注目を大きく集めたミャンマーでのデモや
米国人の多剤耐性結核患者の発見に関する報道は含まれていない。
これらはミャンマーの少数民族への弾圧の状況や、
HIV/エイズとの二重感染によって深刻化する耐性結核の蔓延といった人道上、医療上の問題には、
ほとんど触れていないからである。
チェチェン、スリランカ、そして政府軍と反政府軍との戦闘により多くの集落が焼き払われ、
何万人もの人びとが安全を求めて、過酷な条件の森林地域に逃げ込んでいるCARについての報道は皆無だった。
「2007年、10の最も報じられなかった人道的危機」特集ページ
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国境なき医師団
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