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国立大学医学部の教授らが昇進や採用の際、米国で学位として認定されていない「博士号」や
「修士号」を経歴として使っていたことが25日、わかった。真正な学位と紛らわしい呼称をめぐって
は、文部科学省が昨年12月、「高等教育に対する信頼低下につながりかねない」として注意を払う
よう全大学に通知している。
欧米には研究などの実態がないのに大学を名乗って学位を売る機関があり、「ディプロマ・ミル」
(学位工場)と呼ばれる。今回明らかになった学位は、いずれも米国の評価機関が大学と認定して
いないニューポート大から得た人間行動学の博士号と修士号だった。
金沢大医学部保健学科で理学療法を教える男性教授は、02年にニューポート大の博士号を取得
した。03年、この学位も記載した書類で選考に臨み、助教授から教授に昇進した。
金沢大によると、教授選考では(1)業績(2)博士の学位がある(3)教育の経験がある…の3条件
を総合的に判断する。男性教授の場合、選考過程で「ニューポート大とは何だ」と話題になったが、
業績が優れているため昇進が認められたという。
男性教授によると、ニューポート大からのダイレクトメールをきっかけに、約3年間にA4判3枚ほど
のリポート約50本と博士論文を同大日本校に日本語で提出し、博士号を取得した。費用は230万
円ほど。当時、非認定校とは知らなかったという。25日現在、大学のホームページ(HP)の経歴欄
にニューポート大の学位を載せている。
男性教授は「日本校なので日本語の論文でも変だとは思わなかった。大学で教えるには学生に
対する指導力が必要。そのために勉強して博士号を取りたかった」と話す。
金沢大医学部保健学科の女性准教授(看護学)は97年にニューポート大の修士号を取得して経歴
に載せ、99年に講師から昇進した。今年1月、大学のHPから該当部分を削った。准教授は「働き
ながら学べるのでニューポート大を選んだ。勉強しなくても得られる学位と誤解されるのが不快で
削除した」と説明する。 (>>2-5に続く)
朝日:URLリンク(www.asahi.com)