08/01/25 13:38:18 0 BE:5486966-PLT(16001)
昨年春に大規模な流行があり、大学や高校の休校が相次いだはしかの患者が、今年も神奈川県
などで10代を中心に多数発生していることが、国立感染症研究所の集計で25日分かった。
感染研は「このまま患者が減らなければ、昨年を上回る規模の流行が春以降に全国レベルで発生
する恐れがある」と警戒。感染の恐れがある人に対し、ワクチン接種を呼び掛けている。
今年から始まった患者全数報告に基づく初のデータで、信頼性は高い。
集計によると、1月13日までの2週間に全国の医療機関から報告された患者数は計145人。神奈川
県の44人をトップに、北海道22人、福岡県16人、東京都13人、秋田県10人などと続く。
年齢別では、10代が44%と最も多かった。
はしか患者数の把握は昨年まで、15歳未満は全国約3000カ所、15歳以上は約470カ所の定点
医療機関からの報告に頼っていたため、患者数や年齢分布を正確に把握できなかった。だが昨年の
流行を受け厚生労働省が対策を強化。患者の全数把握が導入された。
感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は「全数報告の制度は始まったばかりなので、
報告漏れもあると考えられる」とした上で「報告が多い地域や周辺では春以降さらに患者が増える
可能性があり要注意だ」と指摘。はしかにかかったことがなくワクチン未接種の人や、学校、福祉施設、
医療関係者で免疫がない人らに、ワクチン接種を呼び掛けている。
■はしか くしゃみやせきで広がる麻疹(ましん)ウイルスによる感染症。免疫がない人が感染すると
ほぼ100%発病する。発熱など風邪のような症状を経て全身に発疹(ほっしん)が出る。7-10日で
回復するが、まれに重症化し死亡する例も。特効薬はなくワクチンによる予防が有効とされる。昨年
春、首都圏の10-20代を中心に流行し、全国で休校が相次いだ。厚生労働省は、国内流行を平成
24年までにゼロにしようと、20年度から5年間、高校3年生と中学1年生にワクチンの追加接種を
決めた。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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