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理事長らに現金⇒卒業できず 元医大生母の訴え棄却
埼玉医科大(毛呂山町)の理事長ら3人に現金を渡したのに卒業できなかったとして、元医大生の
男性(45)の母親(77)(春日部市)が3人を相手取り、現金の返還と慰謝料800万円を求めた
訴訟の判決が24日、さいたま地裁川越支部であった。峯金容子裁判官は「現金は返還されており、
原告の損失はなくなっている」として請求を棄却した。
判決などによると、男性は1985年に同大に入学したが、96年まで卒業試験に合格できず、退学した。
母親は97~98年、理事長と当時の学務委員長、教務課長に「卒業お礼」として少なくとも計310万円を渡し、
男性は98、99年に再入学試験を受けたが、不合格となった。教務課長は2000年、母親方を訪れ、
ポストに現金310万円を入れて返却した。原告側は控訴する方針。
(2008年1月25日読売新聞)
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