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欧米諸国との摩擦が深まるロシアが中国とインドへの接近を加速させている。ロシアは中印
両国との間で石油などエネルギー資源や武器輸出を中心に貿易高を急増させ、2年後には
倍増させたい考えだ。中印露3カ国の連携強化の動きは、さらに人権や民主主義後退などの
問題で対露批判を強める欧米を牽制(けんせい)する重要な政治カードとなりつつあり、欧米や
日本の対露外交にも影響を与える可能性が出てきた。
ロシアのラブロフ外相は15日、モスクワ駐在の外国報道機関代表者らを招いたレセプションで、
「急速に発展し多極化世界の中心となったインドと中国は、今年のロシア外交において最重要で
あり続けるだろう」と強調し、隣接する「アジアの2つの巨人」との関係重視の姿勢を示した。
同外相の発言は英国の公的な国際文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」のロシア地方
2支部が当局の圧力で閉鎖に追い込まれた時期でもあり、「欧米に対する牽制(けんせい)球」
(米国の記者)と多くの参加者には映った。
(中略)
ラブロフ外相は、3カ国の連携が「軍事同盟の創設を念頭に置いたものではない」と述べた。
しかし、ロシアはこの3年間に、中印両国とそれぞれ2回ずつ別々の大規模合同軍事演習を
実施するなど、安全保障面での連携が強まっていることを印象づけている。
(中略)
ロシアでは昨年、史上初の「ロシアにおける中国年」を祝ったのに引き続き、来月には中国の
政治、経済や文化などを紹介する専用有線テレビ局が放送を開始する。伝統的に友好的な
関係を築いてきたインドとも今年、「インドにおけるロシア年」を開催し両国関係の進展を図る
考えだ。
対中貿易をめぐる数々の対立など、問題も表面化しているが、ロシア側はあくまで「解決できる」
との姿勢を示しており、当面、3カ国の関係強化の傾向は続くものとみられている。
ソース(MSN産経ニュース)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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