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★時事評論家・増田俊男氏、16億集め破たん…投資家告訴へ
・「時事評論家」の肩書で多数の著書がある増田俊男氏が、パラオ共和国に設立した銀行で高利で
運用するとうたって日本人投資家から約16億円の資金を集め、その大半が償還期限後も返済
できない状態になっていることがわかった。
パラオの銀行は3年前に営業許可を取り消されていたが、増田氏は事実を公表せずに資金集めを
続けていた。増田氏は、コーヒー園への投資名目などでも100億円を超える資金を募集。返金を
求める計数十人の投資家とトラブルになっていた。うち数人が24日にも出資法違反容疑で増田氏を
警視庁に告訴する。
投資家の代理人によると、増田氏は2000年5月、パラオ国内に自らを会長とする「サンラ国際
信託銀行」を設立。知人女性が社長を務める投資顧問会社「サンラ・ワールド」(東京都中央区)を
事務局とする会員制投資クラブ(約800人)の会員に対し、金利10%以上をうたった定期預金を
するよう勧誘したほか、銀行への出資も募り、金利や配当を支払っていた。
しかし、サンラ国際信託銀行は05年1月に現地政府から許可を取り消されていた。また、同銀行
からハワイの霊園管理会社に貸し付けられた約16億円が、回収困難になっていた。
増田氏は、こうした経緯を明かしてこなかったが、インターネットなどで知った投資家たちが満期を
控えた06年末に返金を請求。増田氏は資金が不足していることを認め、返済を先延ばしにしている。
増田氏はパラオのゴルフ場開発への出資も勧めていたが、計画は頓挫。ハワイのコーヒー園所有を
名目とした投資も配当が止まっている。
投資家の代理人の弁護士は「増田氏は日本での銀行営業を認められておらず、不特定多数からの
預かり金を禁じた出資法に違反する。不透明な資金集めを中止させるためにも警察に捜査してほしい」
と告訴の理由を説明。増田氏の代理人弁護士は「銀行の件については事実確認をしないと答え
られない」としている。
増田氏は、「バブル再来」など20冊以上の著書がある。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)