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<レアメタル供給に交換条件>
(略)レアメタルは、その名の通り希少な存在であるがゆえに入手価格が上昇することが製造
業のコスト面で大きな問題となっていた。ここにきてそれが別の問題に転化しようとしているの
だという。「レアメタルと日本の製造業が持つ製造ノウハウとの交換」である。
ある関係者によれば、特に中国企業で価格をつり上げる姿勢から、価格を上げずに安定供給
する代わりに日本のノウハスを開示してくれ、といった要求に変わってきているという。世界の
組み立て工場から、材料なども開発する、より付加価値の高い工場へとその存在を高めたい
中国には、それに必要な素材や材料の開発製造に関してまだ十分な技術がない。それをレ
アメタルと引き換えに得ようというわけだ。
(以下略。全文は 日経産業新聞 URLリンク(ss.nikkei.co.jp) 1/23付 24面 記事「眼光 紙背」)
<参考>
URLリンク(ja.wikipedia.org)
レアメタル(希少金属)は非鉄金属のうち、様々な理由から産業界での流通量・使用量が少
なく希少な金属のこと。
レアメタルの産出地は、中華人民共和国・アフリカ諸国・ロシア・南北アメリカ諸国に偏在して
いる。
レアメタルの産地に関する特徴として、ほとんどのレアメタルが産出量上位3カ国で50%~
90%の埋蔵量を占めている。例えば希土類元素(レア・アース)やタングステンは中国だけ
で90%以上の埋蔵量があり、バナジウムは南アフリカ、中国、ロシアの三カ国で98%を占
める。これらの国の政策、経済情勢、政情不安などによって、将来さらに入手が困難になる
ことが予想されており、安定供給やリサイクル技術の確保が求められている。