08/01/20 15:02:59 0 BE:249955092-2BP(7878)
「何でこんなに猫がおるんやろう」。能登半島地震の被災者が暮らす輪島市門前町道下の仮設住宅を訪れるたび、
不思議に思っていた。だが、最近、その猫の数が減っている。寒くなったからかそれとも別に原因があるのか、
今はどこで暮らしているのか。残った特定の猫が「わが天下」と入居者へいたずらを繰り返しているといううわさも聞く。
生活再建に頑張っている被災者が、さぞかし困っているだろうと思い、道下を訪れた。
「夏場には三十匹ほどおったはずやけど、最近全然見んなったわ」。息子夫婦と三人で暮らす三浦さん(63)は、
夏から秋にかけて敷地内のどこでも見かけた猫を、冬になってからあまり見なくなったという。「窓とか開けといたら
勝手に入ってくるし、買った魚食うてくし弱っとったげ」とまゆをひそめた。戸締まりをしっかりするようになってから
被害はなくなったが、猫が減った原因は分からないという。
「頭のいい猫がおるんよ」。ひとり暮らしの女性(75)は一匹の黒い猫に頻繁に家の中に入り込まれているという。
「猫を飼っとる人の家に行き、飼い猫に交じってエサもらっとったわ」と感心する。女性は今でもその黒猫に家の中の
食べ物を荒らされるというが「そんでも、もしおらんなったらと思うと、寂しくなるわいね」と話す。
それにしても猫はどこに消えたのか。考え込んでいると、一人の男性が「たくさんおったのは、みんな深見の飼い猫や。
家に連れてったもんで、おらんくなってんや」と教えてくれた。門前町深見地区出身で仮設住宅に夫婦で暮らす藤原さん(65)によると、
深見の住民はなぜか昔から多くの猫を飼っていた。仮設住宅に飼い猫を連れてきたが、完全帰宅にあわせて一緒に帰宅したというわけだ。
>>2-10に続きます
ソース URLリンク(www.hokkoku.co.jp)
仮設住宅に住みついた猫と触れあう藤原さん=輪島市門前町道下
URLリンク(www.hokkoku.co.jp)