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内閣情報調査室の男性職員(52)=懲戒免職=による在日ロシア大使館の
2等書記官(38)への内政情報漏洩(ろうえい)事件で、男性職員は
「飲食代」「贈り物」「現金」の順で対価を引き上げられ、協力者に
仕立てられていたことが19日、警視庁公安部の調べで分かった。
歴代の大使館員らに引き継がれ、「スパイの常套(じょうとう)手段」(警視庁幹部)に
籠絡(ろうらく)された形だ。「足元で問題が起きた」。福田康夫首相は
こう不快感をあらわにした。首相に直接、情報を上げる内閣中枢がターゲットに
されていたことに危機感を募らせる関係者は多い。
「金の魅力で足を抜けられなかった」
男性職員は週末を中心にほぼ月1回のペースで書記官らと会い、10万円程度を
受け取る見返りに資料を手渡していた。受け取った現金の総額は約400万円。
接触場所は焼き肉店やすし屋、居酒屋と転々とさせた。
職員が最初のロシア大使館員と知り合ったのは10年前。当初は飲食代を
支払ってもらうだけだったが、次第に酒類などの贈答品を受け取るように。
「どんな反応で受け取るかが重要で、後ろめたさが残っているか、気にしなくなったかを
情報員は見極める」
数年前、物品は現金にかわり、職員は競馬や飲食費に充てた。そのころまでは情報を
提供していなかったが、負い目を感じ、飲食の席などで自ら資料を手渡すようになったとされる。
ロシアのスパイは、すれ違う瞬間に資料を手渡す手法を使う一方、飲食店での資料受け渡しも併用する。
職員には、少なくとも大使館員ら3人が接触しており、書記官の前任者も現金を
渡していたとみられる。書記官が知り合ってすぐに現金を渡しており、公安部は職員が
代々担当者で引き継がれ、ロシアスパイの典型的手口で籠絡されたとみている。
公安部では男性職員を国家公務員法(守秘義務)違反容疑で書類送検する方針で、
贈収賄容疑での立件の可否も検察当局と協議している。
*+*+ 産経ニュース 2008/01/19[21:04] +*+*
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