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１７日午後３時４５分ごろ、福岡市博多区下川端町の大手ゼネコン・大林組九州支店が入るビル前の市道で、
同社所有の乗用車が拳銃で撃たれたと、この車の男性運転手（６３）から１１０番通報があった。
福岡県警博多署が調べたところ、車の４カ所に弾痕が見つかった。
運転手と後部座席に乗っていた３０代の男性社員２人にけがはなかった。
発砲した人物は原付きバイクで逃走。県警は暴力団関係者による犯行とみて、
銃刀法違反（発射）と器物損壊の容疑で行方を追っている。
福岡県内では建設会社を狙ったとみられる発砲事件が相次いでおり、
暴力団抗争なども含めると昨年の発砲件数は全国最多の１５件に上っていた。
調べでは、乗用車がビル敷地内の駐車場に入ろうとしたところ、犯人がバイクから降り、正面から発砲。
前部バンパーに２発、ラジエーターに１発、右のヘッドライトに１発の銃弾が当たっていた。
現場には空の薬莢（やっきょう）が４個落ちており、自動式拳銃が使われたとみられる。
逃げた犯人は黒地に赤のラインが入ったフルフェースヘルメットをかぶり、上下とも白っぽい服装。
性別は不明という。バイクのナンバーは折り曲げられていた。
現場のビルの防犯カメラに、服装などが似た人物が事件の数時間前からいるのが映っており、
銃撃犯が待ち伏せしていた可能性もある。県警は県内全域に緊急配備を敷いた。
同社によると、社員らは営業活動から帰ってきたところだった。
同社九州支店の総務グループ担当者は「社員が銃撃を受ける心当たりはまったくない」と話した。
現場は繁華街・中洲から約３００メートルの市中心部で、近くには博多座や複合商業施設の博多リバレインがある。
事件直後は非常線が張られた現場周辺に付近の会社員や買い物客らが集まり、騒然とした雰囲気になった。
近くの市立博多小学校は、児童約１００人を集団下校させた。
朝日新聞
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