08/01/16 20:58:50 0
★財務相:今の時点で一喜一憂する段階ではない-円高・株安受け(2)
1月16日(ブルームバーグ):額賀福志郎財務相は16日夕の臨時閣議後の記者会見で、
日経平均株価が昨年来の最安値を更新したほか、為替相場が一時1ドル=105円台の
ドル安値をつけたことを受け、「今後も世界経済や国内の動きについて注意深く
見守っていきたい」としたうえで、「今の時点で一喜一憂する段階ではない」との認識を示した。
円高による輸出関連企業への影響については、「欧米の経済が実体経済にどういう
影響を与えるのか、円の動き、輸出がどうなるのかについては注意深く見ながら
対応していく必要がある」と語った。また、企業収益の悪化懸念材料である
原油高も注視する必要性を指摘した。
米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の余波を受けている
米国経済の先行きについては、「減速はあっても米国経済全体を覆うものではない。
年後半には持ち直していくとの見方もある。そういうことを注意深く見守りながら、
対応していく必要がある」と述べた。
日本経済については底堅い企業活動が継続しているほか、改正建築基準法に伴う
住宅着工減少の反動増がプラス要因になることなどを挙げ、「しっかりと経済の
回復基調を維持していかなければならない」と指摘。サブプライム問題が日本の
金融機関に与える影響については「大きな混乱が起こることはない。
それほど被害が広がることはない」と強調した。
また、2月9日に東京で開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、
サブプライム問題に関連した混乱要因を分析している金融安定化フォーラム(FSF)の
報告を基に議論し、「金融市場の安定化に向けたメッセージを送りたい」との考えを
あらためて示した。
Bloomberg URLリンク(www.bloomberg.com)