08/01/12 09:31:15 0
★「福田政権は自らの首を絞めた」平野貞夫元参院議員
衆院再議決は行うべきではなかった。
政治は制度を前提にしたうえで、適切な判断を下しながら行うものだ。
単純に憲法で認められているとの制度論から結論を出す主張もあろう。
だが、政治にとって民意は非常に重要だ。
衆院再議決は、民意が圧倒的多数で認めているときに限られるべきだ。
憲法の規定と民意の間に乖離があるときに、「法律は正義だ」と言ってもおかしなことになる。
各種の世論調査で再議決への反対意見が多い中で与党は強行したのだから、現実政治と民意のねじれはさらに深まる。
福田政権は、自らがねじ切れる事態に陥っていくのではないか。
「郵政民営化の国民投票」と与党が称した平成17年の総選挙で生まれたのが今の衆院だ。
昨年夏の選挙で直近の民意を反映している参院の議決を否定することは慎重であるべきだ。
政府・与党にはいったん新テロ対策特別措置法案を廃案にして、自衛隊海外派遣の恒久法を
作っていくやり方もあったはずだ。
過去の再議決の例を見ても国論を二分する大問題で行われたことはない。
前回の昭和26年6月の再議決なんて、「モーターボート競争法」という賭け事の話だった。
福田政権は自らのクビを絞めた。
民意から離れていき、解散総選挙を行う力を失って総辞職する道を選んだことになるのではないか。
毎日新聞 URLリンク(sankei.jp.msn.com)