08/01/11 02:33:13 0
(>>1のつづき)
散々暴力を振るったあと、恋人は脱力したマミさんを抱いた。マミさんは彼にされるがままになり
避妊を懇願することもできない。しかし彼の子どもを流産した日、ようやく別れを決意できたという。
それから数年がたち、今は恋人からの暴力に悩む知り合いの相談に乗ることも多くなった。
「最近は携帯電話を使った束縛も多いようです。男性名のアドレスを勝手に消されたり、
GPSを使ってどこにいるのかをすっかり把握されたりね。度を越えた束縛だと指摘しても、
愛しているからと繰り返されると、ヤキモチ焼かれないよりマシかと思ったりするそうです」
内閣府が発表した「若い世代における恋人からの暴力」に関する調査」によると、「電話に
出なかったり、メールにすぐ返信を出さないと怒られた」と回答したのは、女性よりも男性の
方が多かったが、「専用の端末をもたされた」「携帯をわざと壊された」「裸の写真を撮られた」
「GPS機能で居場所を確認された」と答えたのは女性ばかりだった。
しかし、女性だけに顕著な被害はやはり性行為に関することだ。「避妊に協力して
くれない」恋人を持った女性は実に12.3%。「性行為を強要」された女性は9.2%だ。
束縛はするが無責任。それがDV加害者の特徴だとマミさんは言う。「無責任というのは、
結婚しないってことじゃないんですよ。子どもができたとき、DVの加害者に多い反応は
「君のしたいようにすればいい」といった感じ。これは一見優しいようで、実は決断を女性に
まかせて、あとで『お前が結婚したいって言ったんだろう』『お前が中絶を選んだ』と言うのです。
でもやはり『産んでいいって言ってくれた』と喜ぶ女性も結構いるんですよね」
強引なこと、嫉妬すること、束縛すること。それらを愛情だと喜ぶ女性も多く、確かにそういう
一面もある。しかし、そこに「脅威」を感じたらもうそれは“暴力”だ。最後にマミさんは読者に
こう伝えたいと話した。「愛されていると信じている人に恋人のDVを認めさせるのは難しい。
私もそうでした。でも周囲にDVに悩んでいる人がいれば、あきれずに繰り返し相談に乗って
あげて欲しいんです。目が覚める日がきっと来ますから」(以上、一部略)