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・「だって彼、私だけに優しかったから」とマミさんは振り返る。今は主婦として幸せに過ごして
いるが、独身時代の恋人に受けた暴力の記憶をぬぐいさることができない。
恋人は会社の上司で4つ年上。少し強引ではあったが、そこが男らしく感じられ、他の
女性にもモテていたということだ。「街中でチンピラみたいな人に絡まれたときも、にらみ
合いで追い払えるほど迫力のある人でした。暴力沙汰もたまにあったけど、女性には優しいと
思っていたんです」。
最初のデートの日、ベッドに誘われたが断った。コンドームを持っていないと言えば、
我慢してくれた。その優しさが嬉しかった。しかし「恋人同士」という関係をお互いに認知した
ころから、相手の態度が少しずつ変った。
「男性が混じる飲み会に行くと、機嫌が悪くなって怒鳴るんです。胸の開いた服も、化粧も、
アクセサリも禁止。そのうち彼の機嫌を損ねると壁にぶつけられたり、床に投げられたりと
露骨な暴力がはじまりました。暴力よりも一番傷ついたのは私をウジムシって呼ぶことでした」。
デートDVという言葉がある。恋人同士間の暴力のことだ。10代から20代のとき、交際相手から
身体的暴力・心理的攻撃・性的強要のいずれかの行為を経験した人は23%にのぼる(内閣府
平成17年度調査)。しかし、これまで「DV」といえば配偶者間のもので、独身者間のDVはこれまで
あまり重要視されないでいた。「既婚者と違い、嫌なら別れられる」という理由からだ。
では、体中をアザだらけにしながら、マミさんはなぜ別れなかったのだろう。
「別れ話を切り出したら何されるかわからない。彼の逆ギレが怖い。そういう気持ちももちろん
ありました。でも、逃げられなかったのではなくて、逃げなかったのかとも思うんです。
愛しているから、お前だけが可愛いから、殴るんだって言うんです。ウジムシなんて呼んで
おいてそんなの変だって思うんですけれど、散々暴力を振るわれたあと優しくされると『こんな
ダメな私を愛してくれるのか』なんて思ってしまうんです」(>>2-10につづく)
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