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全国的な進学校とスポーツ強豪校として知られる桐蔭学園(横浜市)に逆風が吹いている。
学園運営に降りかかる度重なる難局に加え、カリスマ理事長が急死したことで、求心力を失った学園には
理事長のポストをめぐって内紛が勃発(ぼっぱつ)した。(中略)
昨年12月初旬、桐蔭学園で理事会が開催され、同校の元教員で法人事務局長を務める榊原滋氏が
学園理事長に選任された。学園関係者は、理事長選の裏で繰り広げられた暗闘をこう証言する。
「前理事長の後継者の人選は混迷を深めた。学園運営を巡り、9月から数度にわたり開催された理事会は
度々紛糾し、理事長代理を務めていた前理事長の娘婿側Vs教員出身の榊原氏側-という対立の構図が
表面化してきたのです」(中略)
内紛劇の発端は、学園の急成長を支えたカリスマ理事長の死だった。
「前理事長の鵜川昇氏=享年(87)=は学長と理事長両方のポストを兼任し、学園長と名乗るなど、
強烈なリーダーシップを持つカリスマでした。強い求心力ゆえに同等の後継者が見つからず、今回の内紛を
招いたのです」(学園関係者)(中略)
その“火種”のひとつとなったのが横浜市が東急田園都市線あざみ野駅の近くに所有する3カ所(計約5ヘクタール)の
土地だった。3つの事業者による入札で、落札したのは同地に小中一貫校の開校を目指す慶應義塾。
「あざみ野は桐蔭学園のお膝元。同じ中高一貫をウリにする桐蔭にとってはかなりの痛手だった」(地元関係者)という。
(中略)
関係者によると、理事会ではこの入札の資金を巡って、入札を主導した榊原氏側と娘婿側との間で激しい応酬が
あったという。「桐蔭は来年、スポーツ健康政策学部という新学部を新設しますが、その資金についても理事会は
紛糾したようです」(関係者)。
「体調を崩して自宅で療養中」(野坂氏)という娘婿は夕刊フジの取材に対し、自宅前で「ノーコメント。
何も話すことはありません」と話した。さらに、娘婿側とされる2人の弁護士も口を閉ざしているが、
「今後ひと波乱ある」という声が早くも上がっている。