08/01/10 13:10:54 DCX7JgZX0
>>356
アボリジニの存在を抜きにして、オーストラリアの歴史は語れないでしょう。
「 多民族国家」 や 「多文化主義(multiculturalism)」 という言葉で、「異文化を認め合う理想的な国」 として
語られることの多いオーストラリアですが、先住民族であるアボリジニに市民権が与えられたのは1967年、
アボリジニの土地所有権を認める先住民法が成立したのが1993年。
過去のアボリジニへの差別に対する公式謝罪は今でもされていません (2003年12月現在)。
1788年1月28日にフィリップ提督がイングランドからオーストラリアへやってきた日が建国記念日になっており、
それからの期間を 「オーストラリアの歴史」 とするならば200年くらいにな るわけですが、それを考えると、
アボリジニの存在が認められはじめたのはつい最近の出来事になるのです。
1788年以降の英国によるオーストラリア原住民の抑圧・殺戮はすさまじいものがありました。
Australian Aborigineによると、疫病、侵略による土地の喪失、虐殺によって、19世紀から20世紀のはじめにかけて、
アボリジニの人口は90%も激減したそうです。
Bruce Elder の “Blood on the Wattle : Massacres and Maltreatment of Aboriginal Australians since 1788” の
各章の冒頭には、白人が書いた手紙などから引用がされています。
これを見るだけでもアボリジニに対する偏見や差別が分かります。
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